メディア掲載情報

読売テレビ ten.「あっちこっちアダチ」の取材を受けました
2025/11/29更新

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです

読売テレビ かんさい情報ネット「ten.」毎週 月~金 午後3:50~
読売テレビ かんさい情報ネット「ten.」毎週 月~金 午後3:50~

読売テレビさんのかんさい情報ネット「ten.」(毎週 月~金 午後3:50~)さんに、「足で稼げ!あっちこっちアダチ」という足立夏保アナが足でいろんなことを調査するコーナーがあります

足で稼げ!あっちこっちアダチ
足で稼げ!あっちこっちアダチ

11月27日(木)は、継ぎ足しグルメのお店を巡る放送回です

あっちこっちアダチ「継ぎ足しグルメを徹底調査」
あっちこっちアダチ「継ぎ足しグルメを徹底調査」

それで、180年以上、出汁を継ぎ足し続ける たこ梅にも取材にいらっしゃいました

日本一古いおでん屋

道頓堀にある たこ梅 本店
道頓堀にある たこ梅 本店

今回は、継ぎ足し続ける「出汁」の取材です

たこ梅 本店(道頓堀)の店内
たこ梅 本店(道頓堀)の店内

取材の対応は、本店の上川さんが対応してくれました

日本一古いおでん屋「たこ梅」
日本一古いおでん屋「たこ梅」

番組では、日本一古いおでん屋「たこ梅」として紹介いただいています
別段、それは、その通りなんですが、ちょっと補足しておくと、、、

たこ梅は、江戸時代に創業した上等の酒を上々に燗して出す「上燗屋」という業態の店で、その酒の肴が当店の場合、「たこ甘露煮」と「関東煮(かんとだき/おでん)」でした
それが、織田作之助さんや池波正太郎さん、田辺聖子さん、檀一雄さん、開高健さんなどの小説やエッセイに載るうちに関東煮の方が目立つようになったようです
それもあって、いつしか、世間では「おでん屋」と認知されるようになり今回のように日本一古いおでん屋などと紹介されることになっています
正確には、たこ梅は上燗屋ですが、おでん屋というのも今となってはその通りです

出汁を継ぎだすこと180年

いよいよ、今日の本題である「出汁」の話にうつっていきます

カツオの白ダシに鯨からでる出汁を合わせて継ぎ足します
カツオの白ダシに鯨からでる出汁を合わせて継ぎ足します

たこ梅のダシは、営業終了後に関東煮鍋のダシを濾しとって、翌日、新たなダシを継ぎ足します

鯨とカツオのダシがベース
鯨とカツオのダシがベース

継ぎ足されるのは、さえずり(R)(ひげ鯨の舌)やコロ(鯨の本皮を脂抜きしたもの)をたいて出る鯨の出汁とカツオだしです

さえずり(R)は1週間以上かけて仕込みます
さえずり(R)は1週間以上かけて仕込みます

さえずり(R)は、今は、生の鯨の舌から1週間ほどかけて仕込んだものを使っています

大根、こんにゃく、さえずり(R)の関東煮
大根、こんにゃく、さえずり(R)の関東煮

この日は、仕込みに2日かかる大根、4日かかるこんにゃく、1週間以上かかるさえずり(R)をまず味わっていただきました

大根は中まで味がしみて、箸ですっと切れます
大根は中まで味がしみて、箸ですっと切れます
大根をほおばる足立アナ
大根をほおばる足立アナ

大根は、2日かけて仕込むので、中まで味がしみています

名物の「さえずり(R)」(ひげ鯨の舌)
名物の「さえずり(R)」(ひげ鯨の舌)

もちろん、1週間以上かけて仕込む名物の「さえずり(R)」(ひげ鯨の舌)も味わっていただきました
どくとくのぷにゅぷにゅで旨味がじわぁっと染み出す食感を気に入っていただけたようです

それ以外にも、しょうが天やコンニャクなど色々と関東煮を楽しんでいただきました

〆には関東煮のダシをかけた「汁かけご飯」
〆には関東煮のダシをかけた「汁かけご飯」

〆には、ご飯に豆腐を乗せて関東煮のダシをかけた「汁かけご飯」です

汁かけご飯を召し上がる足立アナ
汁かけご飯を召し上がる足立アナ

足立アナには汁かけご飯もいたく気に入っていただいたようです

関東煮、汁かけご飯を気に入っていただいたようです
関東煮、汁かけご飯を気に入っていただいたようです

この日は、関東煮、汁かけご飯を気に入っていただいたようで、最後に「冬は私『ここにいる』と思ってください」との声を頂戴しました(笑)

〆の一句「継ぎ足しの味 次につながる 笑顔かな」
〆の一句「継ぎ足しの味 次につながる 笑顔かな」

帰り際には、〆の一句で「継ぎ足しの味 次につながる 笑顔かな」とまとめていただきました

この一句の通り、これからも 美味しい!楽しい!をお届けして、お客さまの笑顔がつながるように社員一同つとめてまいります

 

関テレ 旬感LIVE とれたてっ!「モノづくりの源場」
2025/11/15更新

日本一古いおでん屋「たこ梅」の 雑用係 兼 五代目店主 てっちゃんです

関西テレビ 旬感LIVE とれたてっ!「モノづくりの源場~なくしたくないニッポン」
関西テレビ 旬感LIVE とれたてっ!「モノづくりの源場~なくしたくないニッポン」

先日、関西テレビ 旬感LIVE とれたてっ!さんの「モノづくりの源場~なくしたくないニッポン」というコーナーがあります

赤字から回復、日本最古のおでん屋さん
赤字から回復、日本最古のおでん屋さん

このコーナーのテレビ取材を受け、これが、2025年11月14日(金)にオンエアされました

日本一古いおでん屋「たこ梅」

取材の日は、青木アナが来店され社員さんやお客さん、そして、私にインタビューです

たこ梅 本店(道頓堀)の店内
たこ梅 本店(道頓堀)の店内

たこ梅は、今年が181周年になりますが、今あるおでん屋さんの中では一番古株になりますので、「日本最古のおでん屋さん」とご紹介いただきました

青木アナのインタビューを受ける たこ梅 本店の上川さん
青木アナのインタビューを受ける たこ梅 本店の上川さん

たこ梅の名物「さえずり(R)」(ひげ鯨の舌のおでん)や「たこ甘露煮」を 本店(道頓堀)の上川さんが説明しながらお出しします
それを、青木アナが、ほんと美味しそうに召し上がってました

創業以来、おでんの出汁は毎日継ぎ足しで独特のコクや深みが生まれます
創業以来、おでんの出汁は毎日継ぎ足しで独特のコクや深みが生まれます

たこ梅の出汁は180年以上とぎれることなく、毎日、鰹と鯨をベースの出汁を継ぎ足し続けていて、これが独特のコクや深みを生み出しています

店名「たこ梅」の由来は、、、
店名「たこ梅」の由来は、、、

そして、たこ梅の由来についても上川さんが、インタビューに答えていました

名物に「たこ甘露煮」というマダコを甘辛く煮た料理があるので、「たこ甘露煮がうめぇ~」からのゴロ合わせと思われているお客さまも多いようです

ですが、本当は、、、

カウンターの「たこ」+初代 岡田梅次郎の「梅」=たこ梅
カウンターの「たこ」+初代 岡田梅次郎の「梅」=たこ梅

たこ梅のカウンターは、昔からコの字で、そのカウンターの真ん中に店主が立って周囲のお客さんに、商品を出したり片づけ者を下げたりと四方八方に手を伸ばす様が「蛸(たこ)」のようだというので、こういう形式のカウンターが、江戸、明治の頃は「たこ」と呼ばれていました

そして、そんな「たこ」なカウンターをもつ店の初代店主が岡田梅次郎でしたので、自身の「梅」と合わせて「たこ梅」と屋号を定めたのです

お店にいらしたお客さんがインタビューを受けています
お店にいらしたお客さんがインタビューを受けています

お店にいらしたお客さまにもインタビューされていて、「とっても、おいしい!」という声を取材されていました

五代目店主へのインタビュー

お店での取材の後、お店を継いだ経緯やコロナで大変だったことなどの話を聞きたいとリクエストがあったので、営業中と言うこともあり、場所を本店の二階に移して、青木アナにインタビューを受けました

店主を継いだ理由をインタビューされています
店主を継いだ理由をインタビューされています

もともと、お店を継ぐつもりだったのかと尋ねられたので、正直に、そういうつもりはなく10年間サラリーマンをしていて、先代が亡くなり継ぐことになったお話をしました

特に、青木アナが興味を持たれたのは、継いだ当時、5年ほど、毎年2千万~3千万円の赤字を出していて潰れかかっていたこと

それをサラリーマン時代に担当していたブランドマーケティングを活用して、なんとか立て直したというお話を差し上げました

新型コロナで休業中に「一緒にがんばりましょう!」のハガキを送っていた話をお客さまが話されています
新型コロナで休業中に「一緒にがんばりましょう!」のハガキを送っていた話をお客さまが話されています

立て直して、それなりに順調でしたが、2020年の新型コロナで、お店は休業、再び、たった1年で数千万円の赤字、また、つぶれかかります ^^;;

それでも、そのときは、われわれも大変ですが、きっとお客さんもたいへんだろうと思って、社員さんに「コロナもいつかきっと終わります!いっしょに頑張りましょう!!」というようなお葉書を何通も出していたこともお話ししました

コロナのおかげでというと変ですが、お客さまとの絆が強まったのは事実で、コロナが明けても、お客さまと絆をつくる取り組みはかかせません

たこ梅の「かえないもの」

180年以上続く たこ梅ですが、その中でかえないものについて尋ねられました

勘定は、手間がかかっても木札を踏襲
勘定は、手間がかかっても木札を踏襲

味やしつらえは、かえませんとお答えしました

味は、たこ甘露煮や関東煮(かんとだき/おでん)のやり方は、昔から続くやり方を守ります
昔に自分が食べた味が今食べても同じ、そして、子や孫が食べても同じ味を楽しめるようにするのが務めだと思っています

たこ梅のしつらえとは、お店のつくりもありますば、錫のタンポで燗をつけて錫の上燗コップで出すとか、お勘定は木札でするとかです
いまは、タッチパネルやスマホで人件費削減が流行りで、それはそれでいいと思いますが、先にお話ししたとおり、お客さまとの絆をつくることを大切にしているので、人のあたたかさがつたわるやり方はこれからもかえません

何のために商売をしているのか?

最後に、何を大事に商売をするのかきかれたので、普段からおもっているままにお伝えしました

たこ梅は、関東煮(かんとだき/おでん)、たこ甘露煮、お酒をお出ししています
常連さんに「なんで、たこ梅に来るのか?」と尋ねると、たいがい、「うまいから!」とお答えになります

それは、その通りです

そして、私で、店主が五代目ですが、お客さまも3代、4代のお客さまがいらっしゃいます
どうして、お客さまがつづくのか、、、

何のためにお店をやっているのか?それは、「人生をちょっと豊かにするため」
何のためにお店をやっているのか?それは、「人生をちょっと豊かにするため」

それは、美味しいとか、店の雰囲気がいいというのをもう少し大きなまなざしで捉えると、きっと、こういうことだと思います

人は、必ず死にます
そうであればこそ、生きている間に、充実した人生を送ろうとするのだと思います
その観点でみると、美味しいとか雰囲気がいい、楽しいというのは、それがなかったときよりもあると「人生がちょっと豊かになる」ということだと私は理解してるのです

たこ梅の美味しいもの、楽しい時間を通して、お客さまの人生がちょっと豊かになってほしいと思っています

そうなると、お客さまは自然と笑顔、いい表情になります、それをもたらすのはお店のスタッフさんであり、そんなお客さまの姿を見るとスタッフさんの心も満たされ、その人生がちょっと豊かになります

きれい事だけではなく、そうなると、お客さまは喜んでお代をおいていかれます
たこ梅では、利益は会社と社員が折半する仕組みになっているので、心の豊かさだけではなく、懐の豊かさにもつながります

これからも、お客さま、スタッフさんの「人生がちょっと豊かになる」ようにスタッフさんと一緒に取り組んで行きます

よろしく、お願い申し上げます

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